誰にとっても最良の不動産投資用物件というものは無い!

それぞれの置かれている状況によって、選ぶ物件は異なります

最近、不動産投資が流行っているからか、「いい物件があったら買って不動産投資したいから、紹介してくだい」そう言われることがあります。
しかし、「いい物件」とは誰にとっても良い物件というものは存在せず、それぞれがおかれた状況によって異なるのです。

例えば、キャッシュで500万円を持っている人が投資物件を探している場合と、キャッシュで1億円を持っている人が投資物件を探している場合とでは、紹介できる物件は異なるのです。
もし1億円のマンションがあったとして、手持ちが500万円の人に紹介したとしても、ほとんど物件全額をローンで購入しないといけなくなります。

ローンで購入するとなると毎月のローン返済が発生するわけです。
もし空室が出て賃料収入が落ちた場合に、1億円の手持ちの人はローン返済が無いので賃料収入が減っただけとなりますが、そうなったときに、手持ち500万円の人が1億円のローンを毎月返せるでしょうか?

それは、マンションの戸数と空室率によって、危険度は変わってきます。
仮に総戸数4戸のマンションとした場合には、1戸の空室が出るだけで25%賃料収入が落ちます。
賃料収入のうち、ローン返済に回す金額が75%未満なら、なんとかローン返済できますが、もし2戸同時期に空室となった場合には、ローン返済不足分を手持ちで補わないといけなくなります。
平均空室率が20%の物件であっても、同時に2戸、つまり一時的に空室50%になる場合もあるのです。

では、手持ち資金500万円の人は、どういう物件を購入して運用すれば、良いのでしょうか?
これも、その人の年収や、置かれている状況によって異なってくるのです。

「利回り20%を超えている物件」でも、建物の大規模修繕の必要が近々ありそうなのか?そうでないのか?
ある程度将来にわたって、需要はありそうなのか?

不動産投資をするには、多くのポイントやリスクをクリアする必要があります。

もし、あなたが不動産投資を始めたいというのであれば、利回りの大きさだけで選ぶのではなく、将来的にその利回りが維持できるのか?ローンを借りている場合には、空室があっても返済できるのか?など、あらゆるリスクを考える必要があります。

リスクを考慮した上で、不動産投資をされるのであれば、不動産投資自体は、とても有効な投資と思いますので、銀行にお金を預けているだけの方は是非始められることをお勧めします。


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